2008年11月17日月曜日

あの「せんとくん」の親戚が新潟にも!

なんてタイトルをつけたが、ほんとに言いたいことはそこではなくて。

以下、産経ニュースの一部引用。

 東京都府中市の「童々広場」で、奈良県の平城遷都1300年祭のマスコットキャラクター「せんとくん」に似た童子たちが駆け回っている。
 「走る童子」と「桜の童子」の計7体のブロンズ像。「せんとくん」の作者で彫刻家、籔内佐斗司さんの作品だ。ほぼ4頭身。角こそないが、せんとくんの親せきにも思えてくる。
元祖?せんとくんを発見 東京に同じ作者の童子像


この記事を読んで、以前同様の作品を見たことを思い出した。

新潟県立万代美術館

いつこの作品を見たのかはもう忘れてしまったけれど、いわゆるせんとくん騒動よりも前のことだったように思う。今いわれてみれば、確かに似ている。

この作品は新潟県立万代美術館のたしか売店入り口付近にあるオブジェなのだが、人が多く行き交う中、一種独特の存在感があった。リアルな裸の童子たちが駆け回る姿は異様な雰囲気であるのだけど、それがなぜか人々に溶け込んでいる。風景に溶け込んでいるのだけど、そこに異空間ができあがっているというか。
とにかく強い印象を受けた。「感動した」、なんていうほど芸術がわかる人間ではないので、「なんか、いいなぁ」とうくらいの感想だったかな。ただ、その時美術館でみたほかの作品は全然覚えていないのに、この童子像だけはしっかり覚えている。

ウェブ上では今回の新聞記事を参照して、せんとくんは「角をつけただけ」とか、「使い回し」とか書いている人たちもいるようだが、「せんとくん騒動」の時、籔内さんはサイトで、「せんとくんは『童子』をテーマとした一連の作品の一つ」というような発言をされていたと思う(もしかしたら記憶違いの可能性もあります。間違えていたらすみません)。同じテーマなのだから似ていて当然かね?

せんとくんのマスコットキャラクターとしての善し悪しはここでは語らないけれど、この一連の騒動のために藪内さんのその他の作品までも色物扱いされているような気がして、とても残念に思う。

見に行ける人は見に行ってみてほしいな。新潟万代美術館

サイト:THE WORLD OF SATOSHI YABUUCHI SCULPTOR 籔内佐斗司の世界

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